【iFi Zen DAC V2】最新のハイレゾDACレビュー

 最新のV2バージョンになって販売が開始された「ZenDAC」ですが、バージョンアップされた機能等のご紹介を致します。
 この記事を読むと、次の事が理解できます。

  1. ZenDAC V2の強化された機能
  2. MQAフルデコード対応で「コアデコード」が必要ありません!
  3. フォーマット表示RED色の新・旧比較
  4. オーディオ接続と環境構築

どこが強化されたか!ZenDac V2

 メーカーのアナウンスの通り、現在納品される商品はすでに最新のV2バージョンとなっています(2021年04月中旬以降)。ご本家(UK,US)でも同月の発売の様ですので、リアルタイムで好印象ですね。

 V2の判別方法は、パッケージ表に貼付されている金色の「UPGRADED」シールと、背面の「シリアルコード」の表記「Zen DAC V2」で判別できますが、パッケージデザイン等の変更はありません。今回もサウンドハウスさんに問い合わせ、丁寧なメーカー確認をして頂き安心して発注出来ました。

*REDの表示色で動作モードが判断できます。「赤」はDSD256の動作を表します。

  1. バーブラウンのチップ変更(コア数が2倍に)
  2. MQAフルデコード対応(ZEN DACのみでMQAフルデコード再生に対応)
  3. 動作モードのフォーマットRED表示色の変更と追加

MQAフルデコード対応で「コアデコード」が必要ありません!

 今まではMQAの「コアデコーダー」機能を外部のソフトウエア等に依存していましたが、フルデコードに対応した事で機能と魅力がアップしました。

  1. Foober2000などの高機能で無償のソフトウエアでMQA再生(フルデコード)が可能です。
  2. 今まで通り「レンダラー」機能でもMQA再生が可能です。

MQAについて理解する!【分かり易く説明します】

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フォーマット表示RED色の新・旧比較

 ZenDACの正面ボリューム背面を美しく照らすLEDがフォーマットと周波数の組み合わせで変化しますが、V2では刷新されています。

 現在多くの音楽配信サイトで提供されている音源種類を網羅していると言えます。

ハイレゾサイトで「無償のサンプル音源」をダウンロードできます。
お勧めサイトと音源をご紹介致しますので、各フォーマートの違いや魅力を確認しましょう。

「MQA Studio」とはMQA自身の手によってMQA化した音源で、無印の「MQA」はTIDAL MASTERSなど配信側によってMQA化された音源です。

ハイレゾのサンプル音源サイトのご紹介

オーディオ接続と環境構築

ZenDacだけあれば、様々な接続方法で楽しめます。

  1. 本体正面の2つのヘッドフォン端子
    ・6.3mm(アンバランス)1V / 最大3.3V 12Ω ‒ 300Ω
    ・4.4mm Pentaconn(バランス):2V / 最大6.2V 12Ω ‒ 600Ω
  2. 背面の2つの出力端子
    ・RCA(アンバランス) 2.1V 固定 1V / 最大3.3V(可変)
    ・4.4mm Pentaconn(バランス) 4.2V 固定 2V / 最大6.2V(可変)

正面の「4.4mm Pentaconn(バランス)」のヘッドフォン出力からも素晴らしい音質を感じられますが、今回は本体背面の「4.4mm Pentaconn(バランス)」コネクタから平衡出力を取り出し、XLR変換でプリアンプに接続し、パワーアンプでスピーカーをドライブさせます。

ifi純正のケーブルもありますが、「Youkamoo」の4.4mm to 2XLR(L-R)変換8芯銀メッキ線バランスオーディオケーブル (4.4mm 5極オス - 2XLRオス) 60cm 平衡ケーブルを導入しました。
結線もキチンと接続されており(テスター計測)問題はありません。

 今回の「ZenDAC V2」ですが、この価格帯でMQAフルデコードやハイレゾ対応のスペックを含め、コストパフォーマンスは抜群ですネ。勿論DSD音源の音質にも不満はありません。
 通常使いのDTM用のオーディオインターフェースの出音に比べ、よりリスニング向けでしっとりとした感触で、特にDSD256のサウンドは空間表現が気持ち良く、楽器の左右・前後の位置がよりリアルに感じられます。
今回はラインの平衡出力でアンプに接続しましたが、平衡入力が可能なヘッドフォンやイヤホンでも楽しみたいところですね。

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