FTPソフト【FFFTP&filezilla】の使い方

FTPクライアントSOFTについて、分かりやすく紹介します。
特に、ブログ・アフィリエイト用のレンタルサーバーでのデータ操作などの
遠隔でデータ処理を行える様、各レンタルサーバーでは標準でFTPサーバー機能を提供しています。

この記事を読むと、次の事が理解できます。

  1. FTPソフトの機能と役割。
  2. FTPソフトのレンタルサーバー接続設定方法について理解できます。
  3. ダウンロードエラー等の対策方法。

FTPソフトとは?

 FTPとは「File Transfer Protocol」の頭文字を取った呼び方で、ファイル転送用プロトコルと訳されます。その名の通りファイルデータのやり取りに利用しますが、一般的にはFTPクライアントソフトである「FFFTP(Windows)」や「filezilla(MAC)」がフリーソフトでは有名です。
レンタルサーバーのデータ操作や、バックアップ取得でも活用できます。

インストール方法

「窓の杜」や「VECTOR」等のフリーSOFTのサイトからダウンロードし、解凍します。そのままインストールすれば良く、特に難しい設定個所はありません。

初期設定方法

インストール後、最初に接続先レンタルサーバーの「FTPアカウント」と「パスワード」、及び「ポート番号」がデフォルトから変更されている場合は確認します。

1.①「メニューバー」の接続から②「接続」を選択し、表示された「ホスト一覧」に新規接続先を設定します。
2.③「新規ホスト」ボタンから「ホストの設定」画面が開きます。

3.「ホストの設定名」「ホスト名(アドレス)」「ユーザ名」「パスワード」を入力し、⑤「OK」ボタンでデータを登録します。
4.「ホスト一覧」画面で接続先サーバー(⑥NANTARA-SRVER)を選択し、⑦「接続」ボタンで接続します。

5.ローカルPCのデータ管理用フォルダを、「ホストの設定」画面の「ローカルの初期フォルダ」に入力する事で設定できます。→FFFTPの左ペインに表示します。

エラーの対策方法

 ずいぶん昔から「FFFTP」や、telnet 用の「Tera Term」はデファクトスタンダードな位置づけで使ってきましたが、高機能なだけに設定によっては不明なエラーがでる場合があります。

データ階層やファイルが表示されない(空白)

 「LIST」と「NLST」は対象ディレクトリのファイル一覧表示を行うコマンドですが、ファイル情報を得るためにデータコネクションを用います。依って事前にデータコネクションが確立できない場合には、表示されない(空欄の階層)となってしまいます。
「FFFTP」では、サブフォルダ以下の全てのファイルの一覧を”高速に”取得するために、"NLST -alLR"コマンドをホストに送っています。このコマンドに対応していないFTPサーバーでは「LIST」コマンドを使ってファイル一覧を取得することになります。

*1:初期のRFC959 ではNLST コマンドオプションは未定義の為、この仕様に準拠したFTPサーバーでは、エラーとなる可能性がある。
*2:LISTコマンドでは、属性を含めた詳細な情報(アクセス権限やファイルサイズ等)を表示する。

対応方法(LISTコマンド参照)
「高度」タブの「NLST-Rを使って高速に再帰検索」のチェックボタンを外す

ダウンロードがエラーで停止する PASVモード

 FTPのコントロールコネクションはクライアントからサーバへ、データコネクションはサーバからクライアントへ接続される仕様だが、ファイアウォール的には外部から内部へ張られるコネクションはセキュリティ違反となる。
 そこでファイアウォール配下では、PASVの「パッシブモード」へ切り替える事でサーバがデータコネクションを準備し、そのIPとポートに対してクライアントがデータコネクションを確立する事が可能になる。

対応方法(PASVモード参照)
「ホストの設定」タブの「NLST-Rを使って高速に再帰検索」のチェックボタンを外す

ダウンロードがエラーで停止する 暗号化

FFFTPの暗号化は3つのチェックボックスがあります。今までにデータ転送エラーで「暗号化」が原因だった事はありませんが、ネット情報では記載があったため参考までにご案内します。

  • FTPS(Explicit)で接続
    SSL/TLSというトランスポート層で暗号化された伝送路上のFTPSという暗号化方法を使用しています(FFFTPのデフォルト)。接続後に暗号化通信(AUTHコマンド)を実行します。
  • FTPS(Implicit)で接続
    FTPS(Explicit)と同様にFTPSを利用しますが、AUTHコマンドを使用せずに暗号化通信を行います。また、990番のFTPSの受信ポートを使用します。
  • FTP(暗号化なし)で接続を許可
    FTPSではなく、暗号化を行わずにファイル転送を行いますので、平文でデータ送信されるため盗聴のリスクが増えます。

対応方法(暗号化なし参照)
「ホストの設定」の「暗号化」タブの3つのチェックボックスすべてにチェックを入れると、順番にアクセスを試し、最初に動作した方式で接続する。

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