無償の高性能サウンドプレーヤーとして人気の「foober2000」ですが、現時点の最新バージョン版の音源のフォーマット変換方法をご紹介します。
最初に【foober2000】の設定はテクニカルな事実について
「foober2000」 の”音源のフォーマット変換”は、前回の 「ハイレゾ環境構築にチャレンジ」に比較して設定難易度は低く、インストール直後から活用できる機能も豊富です。高機能なフォーマット変換環境を手に入れましょう。
但しコマンド操作が必要な機能もありますので、WIKIやブログなどで最新情報を確認しましょう。
- 音質を維持したままフォーマット変換をする(FLAC・AIFFなどの可逆圧縮ファイルに変換)
- コンポーネントとエンコーダーについて
ダウンロードとインストール方法
これ以降の説明は「Windows10」環境での設定です。
「Foober2000」はオフィシャルサイトからダウンロード可能です。
https://www.foobar2000.org/
対象バージョン:2022-01-03 foobar2000 v1.6.9
無償の高性能サウンドプレーヤーとして人気の「foober2000」ですが、Windows版以外にMACやMobile(Android・ios)版も登場し、また最近のハイレゾ音源への人気やフルデコード機能を実装した低コストのDAC・ポタア[…]
ヒント!01 :すでにインストール済の場合は、最新バージョンにバージョンアップする事をお勧めします。
但し「コンポーネント」が特定のfoober2000のバージョンを要求する事もある為、影響の有無を事前に確認します。
ヒント!02:日本語化パッチは適用をお勧めします。”PukiWiki Development Team”の日本語化開発者の皆様が公式バージョンに追随する頻度・速さで”日本語化パッチ”を無償で提供されています。様々なコンポーネントや設定個所も複数あり、少しでもイージーミスを回避する為に有用です。なお、「コンポーネント」ごとに日本語化が提供される場合がありますので、提供サイト情報をご確認ください。
コンポーネントとエンコーダー
変換したいフォーマットに必要な”エンコーダー”の有無を確認します。概要のサイトからコンポーネントをダウンロードする、又はアプリケーション本体をダウンロードするケースがあります。
メイン画面から必要なコンポーネントの確認をする
①変換したいサウンドデーターを選択し、②コンテクストメニューを表示します。
③「Convert」から「Quick convert」を選択します。
*「Convert」のサブメニューでは、”default”(指定済の出力形式で 指定先の変換先に出力する)と、”...”(コンバーターのセットアップ)も選択可能です。
④ 「Quick convert」 簡易設定で変単対象フォーマットのコンテクストメニューから”Edit”を選択します。
⑤「Apple Lossless」の”Edit”画面では「foober2000 Free Encorder Packが必要です。」が表示されました。
⑥は「AAC(Apple)」の場合「iTunesと最新バージョンfoober2000 Free Encorder Packが必要です。」が表示されました。
*それぞれのコンピュータ環境で異なります。
必要コンポーネントのインストール
それぞれのフォーマットのEdit画面で”エンコーダー”を要求された場合は、該当のサイトからダウンロードします。
- サイトリンクボタン、又はURLのショートカット等でリンクから該当ページに遷移します。
- 必要なバージョンが表示された場合はそれに沿います。例:1.2.0以降のFLACエンコーダーが必要です。
- 「foobar2000 Free Encoder Pack」は、foober2000本体バージョン:V1.1.14以降が必要です。
☆Included encoders:パックに含まれるエンコーダー
・FLAC
・Ogg Vorbis
・Opus
・Musepack
・WavPack
・AAC + Apple Lossless (qaac)
・AAC (fhgaacenc)
・Apple Lossless (refalac)
・MP3 (LAME)
☆音質が間違いなく劣化する「非可逆圧縮」系のフォーマット変換は、Hi-ResやHi-Fi領域ではお勧めしません。
WAVの可逆圧縮ではFLAC(AFLAC)が最も優れた圧縮フォーマットの変換先となります。
但しMP3やAACなどの「可逆圧縮」音源も、配信・YouTubeやデータサイズが小さい事が必要な場面などで活用できます。
Free Encoder Pack インストール方法
①ダウンロードしたプログラムデータを実行します。
②インストール先は既存のfoober2000のインストールフォルダ階層を選択します。配下に「encoders」フォルダが作成され、エンコーダーが格納されます。
③必要なエンコーダーのチェックボックスにチェックを入れます。
④インストールが開始され、設定は完了です。
終了後、fiiber2000を再起動(開きなおす)をしましょう。
変換フォーマット・スペックと保存先の事前設定
よく使う設定をプリセットとして保存する事が可能です。
⑤ 「Convert」のサブメニューでは、”...”(コンバーターのセットアップ) を選択すると、プリセット用の設定画面となります。
⑥利用するエンコーダと詳細設定を行います。
⑦プリセットのサウンドデータの保存先を設定します。
⑧設定内容を名前をつけてプリセット保存可能です。利用頻度が高く繰り返し利用する場合に便利です。
まとめ
foober2000 フォーマット変換機能について
- foober2000 だけで(DAC等が接続されていなくても)様々な主流フォーマットに変換出来るので活用価値が高い。
- エンコーダーの種類により「圧縮レベル」や「音質パラメーター」、「ビットレート」など細かな調整ができる。
- WAVからFLAC変換などを含め、変換速度と音質に不満が無い。(個人的な感想です)
- 高性能なのに無償ソフトです。皆んなで使い倒しましょう。