JBL4344MKⅡのエッジ劣化と対策方法
J BL4344mkⅡ(1996年~製造)のウーファー:ME150HSのウレタンエッジが経年劣化でボロボロ。 環境により劣化速度は異なりますが、補修方法はエッジを張り替えるかリコーンするかを検討する事になります。
メーカ・オーディオ専門店等に修理を依頼する場合は、部材在庫を含め対応確認が必要です。特にリコーンは対応できない場合もあります。
ちなみにミッドバスは、前モデルのJBL4344の2122Hから波形エッジの2123Hに変わり、耐久性が大幅に向上しましたので、今回はメンテナンスは不要です。
JBLに限らず、他のメーカのウレタンエッジも同様に劣化しますので、同様なメンテナンスが必要になります。今回の4344のウーファーエッジは、DIYで修復します。
エンクロージャ背面アクセスのヒント
ウーファーやミッドバスは全面からドライバーで取り外しますが、エンクロージャ背面からも内部にアクセスできます。ツイータやスコーカのメンテナンス等では背面アクセスが必要です。
背面ボードの取り外しは、事前に全てのネジは取り外した上で、ウーファーの開口部から腕を入れ、木槌等で内部からボードを優しく叩き出します。この方法を知らないと脱着に苦労する事になります。
ウーファーのエッジ交換プロセスと注意点
劣化したエッジカスを ”どれだけきれいに取り除けるか” が重要です。コーン紙自体にダメージを与えない様、指の”腹”の感触できれいに取り除きます。金属のヘラや薬剤は極力利用しない様にしましょう。
エッジの接着は、専用のボンドを丁寧に塗りエッジと接着します。接着後は器具等を使い、しっかりとコーン紙と圧着します。リコーンと異なりダンパーは固定されたままですので、ボイスコイルのセンター出しは問題なくても、エッジとフレームの接着時には異音の有無を確認しましょう。(コーン紙を大きめに押して、ボイスコイルの擦れのない事を確認する)
エッジ修理の完成したウーファーは、再びエンクロージャに取り付けます。ボンドの接着時間は24時間では不安でしたので、2日間の余裕を見ています。最終的に音出しをして完成です。
今回はJBL4344MKⅡのウーファエッジの修理を実施しましたが、ご自身で行う場合には、あくまで自己責任でお願いいたします。なお、今回とは別件でエッジの耐久の問題が判明しました。別記事でご案内しますのでご確認ください。