DTM用ラックに機材を構成して、効率よくDTMができる環境を作りましょう
ラックケースとオープンラック
DTMの機材(外部音源・エフェクターなど)が増えてくると、設置場所と増え続けるケーブル(MIDI・USB・楽器&マイクケーブル・機材用XLRケーブル・電源ケーブル等)の配線で悩むことになります。ラックにカッコよく収納して作業効率を上げましょう。
ライブやイベント・練習スタジオへの機材搬入用の「ラックケース」と、スタジオの固定された機材用の「オープンラック」があります。勿論ラックケースのみで機材格納することも可能ですので、ご希望に応じて自由に選択しましょう。
「ラックケース」は1U~45U位までのユニットサイズと、200~910mmのラックの奥行に対応した様々な商品があります。
重量やサイズの取り回しを考慮すると、4U程度のラックケースが最適と思います。6Uより大きいと片手ハンドルでは重く、キャスター付きのモデルも存在します。
奥行きが長いタイプはアンプなどの格納もできますが、排熱やケーブリング等都合が良い為お勧めです。
・「オープンラック」は12Uサイズの商品ですが、画像の通り設置場所を選ばず、機材面の角度調整やキャスターによる移動も可能(ケーブルの制限はありますが)で、十分に実用性が高いと言えます。
今回はディスク下に配置したかった為、一旦金具をばらして構造をカスタマイズしましたが、これは私の都合で行った事ですが、コスト的にチャレンジできる商品です。
オープンラックのカスタマイズ
この「RS12W 12Uラックスタンド」は「こんなに安くて!!びっくり」ですが、一点注意が必要です。
インチねじが付属しており良いのですが、取付ビス穴が機材とマッチせず、若干ずれる事がありました。現時点の購入者のレビューを見る限り同様の指摘が無いため、固有の問題か品質の改善があったのだと思います。
カスタマイズの前後のイメージ
- B・C・Dの取り付けねじ3か所(両側で6か所)を外す
- F・Gのキャスター(両側で4か所)を外す
- ホームセンターで入手可能な棚部品30FB(30cm)を使い、本体側と接続する。(E・B点を赤→参照点と連結)
- ラック取り付けステーの角度を、A点の角固定金具で調整し取り付ける
MainキーボードM1と、右下に佇む機材ラック。
机下に収まっています!!
オープンラックに38Cm10号リールOPENデッキを組み込むとこんな感じ。
19インチの規格に沿った機材であれば、当然ながら好きな構成で組付け可能です。
また、ラック規格のパネルや棚も利用すると利便性を向上できます。
ラックケースに機材を組み込む
4Uのラックに組み込むとこんな感じです。
スタジオやライブなどへの持ち出しがある場合は、ラックケースが便利です。
ラック構成のまとめ
- 用途に合わせた機材のラッキングで、使い勝手が向上します。
・機材が適切に固定される事で、操作性(スイッチやコネクタ、コントローラ等)や構造的な安心感(傷や衝撃緩衝、積み上げ、持ち運び)などの利便性が向上します。 - 構成時には、下記にも注意しましょう。
・奥行の大きく異なる機材を複数組み込むと、背面ジャック・コネクタのアクセス(抜き差し)がやり辛い場合があります。「パッチパネル」を中継させると大きく改善できますが、フォン・ピン・XRL等のコネクタを混在できる商品もあります。
・電源分岐やフィルター・簡易照明付きの「パワーディストリビューター」を利用すると、電源管理を一元化できます。電源をラック内に集約すると、外部コンセントへの引き出しケーブルが1本で済むメリットもあります。
・発熱がある機材の密集は故障等のリスクが高まります。実際に動作させて高温になる場合には、空間を開ける・分散する等の対策が必要です。特に「パワーアンプ」の同居は注意が必要です。