メーカー製のASIOドライバが提供されない場合に利用できる”ASIO4ALL”のご紹介します。
この記事を読むと”ASIO4ALL”のインストールと設定が理解できます。
- ASIO4ALL のダウンロードとインストール
- 設定方法
ASIO4ALL とは
【ASIO4ALL】は無償のWindows用のASIOドライバーです
現在市販されているデジタルコンバータ・デジタルアンプ等をWindowsパソコンと接続して利用する場合、ASIOドライバを利用する事が多いと思います。MACの場合はCoreAudioが標準ですが、Windowsで音質や機能を優先する場合の最適解となります。また、DAWで利用するオーディオインターフェースに専用のASIOドライバが提供されない場合にも必須となります。
ASIOは元々スタインバーク社(現在YAMAHA傘下)が開発した高性能なサウンドドライバでありOS標準では無い為、現在でも機器メーカー毎にASIOドライバを開発し提供しているのが一般的です。
但しコストバリューの機器など専用の”ASIOドライバが提供されないケース”もあり、ASIO4ALLなどの汎用ドライバが大活躍します。
*ASIO4ALL以外にもASIO汎用ドライバは複数存在しますが、これが最もメジャーです。
ダウンロードとインストール方法
これ以降の説明は「Windows10」環境での設定です。
「Foober2000」はオフィシャルサイト(Michael Tippach 氏)、窓の杜等からダウンロード可能です。
⇒ASIO4ALL Official Home - news and updates
⇒「asio4all」ASIOドライバーのないオーディオインターフェイスをASIO対応にできるソフト - 窓の杜 (impress.co.jp)
通常バージョン:ASIO4ALL 2.14
最新ベータバージョン: ASIO4ALL 2.15 Beta 3 – Japanese
*本記事内では「ASIO4ALL_2_15_Beta2_English」を検証しています
ASIO4ALL インストール
①ダウンロードした”ASIO4ALL”をダブルクリックで実行します。
②同意チェックボックスに✓を入れます。
③「ASIO4ALL V2」のチャックボックスに✓を入れます。
「Off-Line Settings」に✓を入れると、サウンドソフト等のASIOデバイス設定から開かなくても、単独の設定画面で設定可能になります。
④インストール先を変更する場合はここで設定後、インストールを開始します。
foober2000 ASIO4ALL設定
ここでは、DijiFI デジタルインターフェースを利用する為の”foober2000+ASIO4ALL V2”の設定を行います。
①foober2000の「Preferences:Compornents」設定画面の「Playback」配下の「Output」を選択し、「出力デバイス」のプルダウンメニュー内の「ASIO:ASIO4ALL v2」を選択します。
②上記の「Output」配下の「ASIO」を選択し、④の「Add New」ボタンで「ASIO Channel Mapping Editor」画面の「Driver」プルダウンから「ASIO4ALL v2」を選択します。⑤ConfigureボタンからASIO4ALLの設定画面に入れます。
*③のASIO drivresの「ASIO4ALL v2」をダブルクリックしても、設定画面に入れます。
⑥ASIO4ALLの設定画面では対象のDijiFi D/Dコンバータ(DF15_D/D_CONVERTER)の起動確認と、レイテンシー等の設定が行えます。
ASIO4ALLの設定で”レイテンシ”やバッファ設定は、コンピュータスペックやソフトウエア、接続したD/Dコンバーターなどの機能条件により最適値が異なります。特にDAWの様にレイテンシが演奏遅延に直結するケースもあります。ご利用のソフトウエアの情報も併せて設定を行いましょう。
まとめ
ASIO4ALLの設定と活用
- DAWやサウンドソフト・foober2000などでASIO4ALLは利用可能です。
- メーカー製のASIOドライバが提供されている場合は、純正ドライバを利用します。
- 機器やインストール済のソフトウエアとの相性は存在すると思います。
想定した設定が反映しない・動作が不安定な場合などは他の汎用ドライバも検討しましょう。