スマホとコンピューターの無料ミラーリングの設定方法

  iPhoneとAndroidスマートフォンの標準機能・無料ソフトのミラーリング設定方法についてご案内します。
特に動画撮影などの「一人撮影」時のモニタリングに「ミラーリング」と「マルチディスプレイ」が活用できると、利便性や運用の幅が大幅に広がります。

  1. 標準機能で無線ミラーリングする
  2. ミラーリングソフトを導入する
  3. 用途別ミラーリング

可能な限り標準機能で無料ミラーリングしましょう。

iPhone⇒MACミラーリング

☆MACOS:Monterey Ver12.0以降であれば、iPhone、iPadとの無線ミラーリングをサポート(画面ミラーリング⇔AirPlayレシーバー)し、特別な追加ソフトは必要ありません。動作不具合などのサポート情報も標準機能であれば安心出来ますし、ネット情報も多く存在します。

MAC-OS12.0以降にアップデートする

☆MAC-OSが12.0以降にアップデート可能な機種LIST

・MAC-OSは「macOS 12 Monterey:2021年10月リリース」のシステム要件が大きく変更された事により、最新版へのバージョンアップ可能な機種に制限があります。
・機種LISTの対象OSを最新バージョンへアップデートし、標準機能の無線ミラーリングを活用しましょう。

IOSバージョンを最新にする

☆全てのIOSを最新版にアップデートしましょう。(国外で発売された機種については別途ご確認下さい)

・iPhoneの第8世代(2014年)までの機種の最大バージョンは「iOS12.5.4」、以降の機種は 「iOS15.6」 (2022年8月現在)にアップグレード可能です。
・無線ミラーリング機能自体はどちらの最新バージョンでも表示されますが、システム的な動作は一部異なります。
☆第8世代までのIOS(12.5.4) 「iPone5S」で検証した結果 、リソース容量などの条件で動作が不安定でした。
①本体の搭載メモリー・ストレージ残容量に依り、画面描画の遅延や表示が出来ない場合がある。
② MAC側の画面解像度に依存する場面があり、解像度が高いままではミラーリング出来ない場合がある。
☆機種固有の現象の可能性もありますが 最新のiOSにバージョンアップ出来る機種でのミラーリングをお勧めします。

MAC側のAirPlay(無線ミラーリング)設定方法

①MACの「システム環境設定」から「共有」アイコンを選択し、共有画面を開く。
②左側のペインから「Airplayレシーバー」を選択しチェックを入れる。
③右側の設定画面の「Airplayレシーバー:オン」のボタンをクリックしてONにする。
④ Aipplayを許可 するボタンをクリックしチェックする。
〇現在のユーザ
〇同じネットワーク上のすべての人
〇すべての人
なお「パスワードを要求」にチェックを入れると、パスワードが設定可能です。
*USBなどの有線接続のミラーリングは「QuickTime Player」を利用出来ます。
*画面・名称表示などは、OSバージョンにより異なる場合があります。

iPhoneの画面ミラーリングの接続方法

MAC側の 「Airplayレシーバー」 の設定が終了すれば、iPhone側からすぐに接続可能です。

①iPhoneのコントロールセンターから「画面ミラーリング」アイコンをクリックします。
②画面ミラーリング可能な機種リストが表示されます。
③ここでは対象の「MacBookPro」を選択します。
☆ミラーリング画面は、MacBookProの手前からIPhoneでディスプレイを撮影したものです。
④ミラーリングの終了は「ミラーリングを停止」ボタンで停止します。

Android ⇒ Windows ミラ ―リング

☆Windows10以降の環境であれば、Androido(4.2以降) との無線ミラーリングをサポート(Miracast機能)し、Miracast対応デバイスの場合は特別な追加デバイスやソフトは必要ありません。但しドライバーの仕様や接続される製品による動作制限も存在する為、ネット情報や実物による事前検証ができると安心です。
*セキュリティ上、Windows10以降を前提 とします。なお「このPCへのプロジェクション」設定が必要です。
*Displayドライバーモデル:WDDM1.3以上必須、Windowsアップデート固有バージョン、Bluetooth関連の不具合情報などがあります。

☆Windows環境では、Miracastに対応したむOS・無線でデバイス・仕様の準拠が必要です。内蔵の無線デバイスが非対応でも、対応品を導入する事で利用できる場合があります。
☆Andoidは、各メーカーの提供するアプリケーションにより無線ミラーリングが提供されるケースもありますが、Android-OSの最新バージョンアップ期間は4年程度の商品が多いため、旧商品は「Miracast」に対応出来ないケースがあります。

☆Windows環境では「プロジェクション」サービスで、事前に無線ミラーリングを受信する設定が必要です。

設定⇒システム⇒「このPCへのプロジェクション」
☆設定画面:下記の定義が可能
①接続ネットワーク
②接続要求の確認
③PIN要求の要件
④プロジェクション利用の電源条件
⑤接続PC名の変更

標準機能で実現できない場合の無線ミラーリング

☆モバイル端末やコンピューターの標準機能でミラーリング出来ない場合には、サードパーティー製のソフトウエアを利用します。 ちなみに可能な限りセキュリティ的にも安心なブランドを利用したいですね。
今回は日本製は見当たりませんでしたので、紹介ソフトの会社情報や本社所在国を確認しご了解の上ご利用ください。

「 LetsView 」個人で利用出来る”唯一の無償”の「無線ミラーリング」ソフト

 自身の環境では安定したミラーリング動作が可能な「フリーソフト」です。個人利用が無償なソフトが他に見当たらない為の選択でしたが(他にあったらすみません)十分実用的です。
☆映像と音声の両方が転送できます
☆企業(法人)利用の場合はメーカーへの問い合わせ(有償)が必要です。
☆無償利用範囲の変更には注意して利用しましょう。このメーカーさんの他の有償商品(subscription)を調べてみると、なかなかユニークな事が分ります。

インストールと設定方法

☆無線ミラーリングの為のインストール設定はコンピュータのみに実施します。
☆iPhoneからWindows10へのミラーリングが目的での設定です。

①LetsViewのWEBサイトからダウンロードします。
②インストールファイルを起動し、「インストール言語」と「インストールフォルダ」を選択し、「今すぐインストール」を実行します。
③セキュリティ警告が表示される為、許可するネットワークの選択では「プライベートネットワーク」を選択します。
④「iOS用接続ガイド」画面で「画面ミラーリング機能でミラーリング」を選択し、インストールを終了します。

①LetsViewを起動します。
②表示画面が「スマホ画像ミラーリング」が選択されている事を確認します。
③接続用のユニークな4桁の数値が表示されます。(今回は利用しません)
④現在の「ログオンアカウント」と接続されているWiーFi名が表示されます。
*この画面設定状態で、そのまま無線ミラーリングが利用可能です。

Windowsへの 「LetsView」 の設定が終了し、起動時の設定状態ですぐに無線ミラーリングが接続可能です。

①iPhoneのコントロールセンターから「画面ミラーリング」アイコンをクリックします。
②画面ミラーリング可能な機種リストが表示されます。
③ここでは対象の「Windows10」を選択します。
☆ミラーリング画面は、WindowsノートPCの手前からIPhoneでディスプレイを撮影したものです。
④ミラーリングの終了は「ミラーリングを停止」ボタンで停止します。

ミラーリングの遅延について

ミラーリングの遅延は起こり得る

☆映像や音声データー処理は大きくなる為、モバイル端末の負荷の影響による遅延も大なり小なり存在します。
☆無線環境では有線環境よりも遅延の影響を大きく感じる場合があります。これらは無線の特性や帯域幅の問題・通信デバイスの能力・ソフトウエア処理・システム能力やリソースの問題などが影響を与えると考えられますが、有線(USB経由など)でも遅延は起こり得ます。

ダイレクト接続や専用機器で遅延の無いモニタリングも可能

☆スマホやカメラなどに直付けのビデオモニターを利用できると、ダイレクトなモニタリングが可能です。
☆モバイル端末からコンピュータに映像データを経由させる配信系などで遅延の無い複数ディスプレイのモニタリングが必要な場合は、ビデオコンバーター・分配器やスイッチャー経由のHDMIや高速なUSBなどを利用しましょう。


[ スマホ動画 無料で無線ミラーリング:YouTubu ]

無線ミラーリングのまとめ

☆シツコイですが、可能な限り標準機能で無線ミラーリングしましょう。
1. 有償版ソフトの「遅延回避メリットは見当たらない」と個人的には感じます。
 特に「お試し以外は有償なの!」ソフトがWEB上に多く紹介されていますので、きっちりと見極めましょう。
 標準機能・無償・有償に依らず、特に無線ミラーリングの遅延は平等に存在します。どうしても有償版を利用したい場合を除き、無償ソフトで事前検証して評価する事をお勧めします。
2.一人で「撮影から演者まで」担当する動画撮影での「モニター」の役割を、ミラーリングで構図が確認できるだけでも大きい!
3.無線ミラーリング通信を行う為の、Windows・MAC・Linuxなどコンピュータ側のセキュリティ設定変更が必要な場合があります。コミュニティ・サポート情報なども参照しましょう。
4.複数の端末からミラーリングで画面共有する機能が「個人利用や遊び以外で」必要な場合、一旦コンピューターを経由した画面共有の仕組みをご検討される事をお勧めします。

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